国内外のおいしいものが集まり、目的や気分に合わせて店を選べるのも、八重洲・日本橋・京橋エリアの魅力。このまちで働く女性ワーカーコミュニティ・GOKINJYOが、お気に入りのメニューを紹介するリレー連載。
つねづね、手土産選びが上手な人になりたいと思っています。
手土産と一口に言ってもこれがまた難しい。相手のあることなので、当然自分の好きなものを贈ればいい訳ではなく、甘いものがいいのか、しょっぱいものがいいのか、大人向けか子ども向けか…と考え出すとキリがありません。よく「消えモノが良い」とは言われますが、かといって傷みやすいものだと、もし持て余してしまった時にご迷惑になるかも。しかも、自分があまり好きじゃないものを贈るのは、やっぱり気が進まないですしね。
そんなことを頭の中で巡らせながら東京駅の地下を歩いていたら、小さなお店の前で足が止まりました。よそ見をしていたら気付かずに通り過ぎてしまうほどの、控えめな存在感。
そのお店は、大人向けのクレープで知られる「PÄRLA」。以前からお店自体のことは知っていましたが、ふと目に留まったのは店頭に並んでいた焼き菓子でした。
『そのお店のメインではないけど、隠れた名品』って、つい気になりませんか? 私はなります。お蕎麦屋さんなのにカレーが美味しい、みたいな。そういう意外な発見には、心が動かされます。
目移りしつつも、いくつか買って翌日のランチ会でみんなとシェアしてみました。
購入したのは、PÄRLAのパウンドケーキ、チョコレートと無花果のケーキ、スパイスとフルーツのケーキ、PÄRLA のフィナンシェ、チョコレートのフィナンシェの5種類。
フィナンシェを食べた人からは「おしゃれな味!」との感想。パウンドケーキは少しお酒が効いてるようで、冷やして少しずつ楽しむと良さそうです。
スパイスとフルーツのケーキは、クリスマスに食べるシュトーレンっぽくて「クリスマスの味がする!」と言っている人もいました。
私は、チョコレートと無花果のケーキを持ち帰って冷蔵庫で冷やして食べたのですが、濃厚なチョコレートの風味と、テリーヌのような濃厚な食感で、とっても満足感がありました。
シンプルながらもどれも個性的で、お店のロゴが入った紙袋もおしゃれ。ちょっとしたお礼やギフトにもぴったりです。
左がパウンドケーキ、右がチョコレートと無花果のケーキ
さらに特徴的なのは、お酒とのペアリングを意識した作りになっていること。コーヒーや紅茶はもちろん、ワインやウイスキーと合わせても楽しめそう。大人の手土産にふさわしい雰囲気があります。
比較的日持ちもするので、取っておいて後でゆっくり楽しんだり、家族や友人におすそ分けすることもできるのが焼き菓子のいいところですよね。
もちろん本来はクレープ屋さんなので、次回はぜひクレープも試してみたいです。クレープは期間限定のものもあるようで、季節ごとにチェックしてみたくなります。
「手土産選び」のつもりが、思わぬところで次の楽しみを見つけてしまいました。
PÄRLA 東京駅店