国内外のおいしいものが集まり、目的や気分に合わせて店を選べるのも、八重洲・日本橋・京橋エリアの魅力。このまちで働く女性ワーカーコミュニティ・GOKINJYOが、お気に入りのメニューを紹介するリレー連載。
天然あなご専門店「日本橋玉ゐ」で見つけた手土産は、贅沢な穴子の太巻き。
香ばしく焼き上げた穴子が、ご飯の上にどーんと乗った迫力ある一本で、家族や気の置けない大切な人へのお土産にぴったりです。たまたま近くを通りかかったとき、行列の先にあった「日本橋玉ゐ」。次に帰省する時は、玉ゐさんの「おみやげ」を買って帰ろうと決めていました。
玉ゐさんは、熟練の江戸前寿司職人が結集し、2005年に創業した江戸前穴子の箱めしのお店。穴子は全て、旬の天然物を仕入れているとのこと。名物の箱めしは、「煮あげ」か「焼きあげ」か選べ、どちらも楽しめる「合いのせ」もあります。
「合いのせ」食べてみたい!
おみやげは予約ができるので、予約をしておくと安心です。予約時間に合わせ、でき立てを用意してくださる心遣いが嬉しい。開店直後に受け取りに行った際には、店内で箱めしを楽しむ方々の長い列ができていました。
スーツケースを手にした旅行者の姿もあり、その人気の高さがうかがえます。
店内利用は夜のみ予約が可能なので、列に並ばずお店に入っていく私を見る、皆の目がちょっと怖かった気が…(笑)。
おみやげのお品書きは、「あなごたっぷり太巻き」「あなごちらし」「あなごの押し寿司」、そして各種「箱めし」。両親へのお土産だったので、分けやすく見た目も華やかな太巻きを選びました。
包み紙には、風情ある日本橋本店の店構えが温かいタッチで描かれていて、ずっしりと重い。
竹の皮を開くと穴子がまるっと1本。これは豪華!
太巻きの中には玉子焼き、きゅうり、椎茸の旨煮、ごぼう、かんぴょう、とびっこといった具材がぎっしり。
それぞれに丁寧な味付けが施されており、中でも細切りのごぼうが良い存在感を出しています。海苔はご飯の内側に。
ひと切れが大きいのでひと口でいくのは難しいけれど、どこを食べても口に入れた瞬間に調和のとれた美味しさが広がります。
太巻きは6つに切ってあり、1つでも結構なボリューム。
たれをかけると味がより際立ち、わさびを添えるとキリっと違ったおいしさに。
少し固めに炊かれたお米がまた絶妙で、ふんわり穴子と食感のある具材をしっかりと受け止めてくれます。
お箸が1膳ついており、最初はこの量を一人で食べるのかな??と思ったのですが、これは一人でもいけますね。
両親が喜んでくれて、私も満足でした。次回は箱めしに並びに行きます!
日本橋 玉ゐ 本店

YNK女性ワーカーズコミュニティ・GOKINJYOメンバー。長年不動産業界にいます。趣味は食べ歩き、ランニング。料理研究家としても活動中。
昨年、都内シェアキッチンにて汁なし担々麺専門店をオープン。
インスタグラム→@nino_recipe