EVENT REPORT

星獲得シェフ監修ディナーを味わいながら、『オズマガジン』編集長・久万田萌さんと八重洲・日本橋・京橋エリアのまちトーク

2025.12.18

この日、八重仲ダイニング地下2階の「8go(エゴ)」で行われたのは、「星獲得シェフ監修ディナー付き! オズマガジン編集長の“ここだけ”まちトークイベント」。

 

現在進行形で再開発が進み、新しいお店やスポットが続々と誕生しているYNK(八重洲・日本橋・京橋)エリア。食とトークを通してこのまちの楽しみ方を知ることが今回のイベントの目的です。この日限りの特別ディナーを味わいながら、多くの参加者が“まちトーク”に花を咲かせました。

 

「8go」のプロデュースを手がける野田達也シェフの乾杯でディナースタート

 

Innovative Kitchen 「8go」

 

この日の参加者は48名。多くが、YNK(八重洲・日本橋・京橋)エリアにお勤め方々。ウエルカムドリンク片手に指定されたテーブルに着席し、「おすすめランチ情報」をテーマにテーブルごとに歓談タイム。

 

野田達也シェフ

 

この間にテーブルには前菜プレートがサーブされ、乾杯の挨拶は「8go(エゴ)」のシェフ、野田達也さんから。野田さんは半導体エンジニアから料理人に転身した異色の経歴の持ち主。現在は日本橋馬喰町の話題のレストラン「nôl(ノル)」のアドバイザーを務める傍ら、この「8go」のプロデュースもされています。

 

「この店は8年先の未来をリアルに想像しながら、食体験をみなさんに提案をしていくことをコンセプトとしています。今日ご用意させていただいたお料理は、リジェネラティブ(再生)をテーマに、食事をただの消費で終わらせるのではなく、社会や環境に循環することを目指したメニューとしてデザインしました。チーム一同で、心を込めて作ったお料理となっておりますので、短い時間ですけれども、みなさんに楽しんでいただけたらと思います」(野田さん)

 

前菜

 

前菜プレートに並んだのは「徒歩5分サラダ」「シイタケのグラタン」「サツマイモと焼きリンゴのタルト」「海藻のつくね」など、見た目も楽しめるお料理。地元京橋で育てられた野菜、間伐材の木材チップを使用して育てられたシイタケなど、素材一つひとつの背景にあるお話も興味深いものでした。

 

チョウザメのフリット

 

和牛の炭火焼き

 

温野菜

 

メインのお料理はビュッフェスタイルで。「チョウザメのフリット」「和牛の炭火焼き」「温野菜」「小籠包」「バターナッツかぼちゃのポタージュ」など温かいお料理が並びます。

 

「オズマガジン」久万田萌編集長によるトーク。ここだけの最新エリア情報も

 

「オズマガジン」久万田萌編集長

 

会の中盤では、京橋にオフィスを構えるスターツ出版が発行する『オズマガジン』の久万田萌編集長が登場。職業がら普段から新しいお店をチェックするのはもちろん、銀座・日本橋の特集を組む際には編集スタッフのみなさんが足を使って新しいお店や人気の店をリサーチするとあって、このエリアにはかなり詳しい、八重洲・日本橋・京橋エリアの情報通です。

 

「特集記事を作る際に感じたのは、昭和通り周辺がすごく盛り上がっているなということです。おしゃれなカフェなど新しいお店が増えていて、特に注目の場所ですね」(久万田さん)

 

「例えば『SiKiTO CAFE 日本橋』。本格的なコーヒーと四季を感じられるメニューが揃っていて、空間もすごく素敵なカフェです。あとは、昭和通りから1本入ったところに銀座で人気の『ボンゲンコーヒー』の2号店(日本橋店)も。こちらは自家焙煎されたオリジナルブレンドのコーヒーのほか、最中を使ったスイーツ、おにぎりまで楽しめるユニークなお店。それから『RICO DOLCE』という栗のスイーツがおいしいお店もおすすめなので、ぜひチェックしてほしいです」(久万田さん)

 

ワーカーコミュニティ「GOKINJYO」の活動紹介とメンバー募集も

 

デザート

 

会の終盤にはデザートが提供され、テーブルごとにさらに打ち解けた雰囲気に。和やかに歓談中の参加者のみなさんに今日の感想をお聞きしました。

 

「普段からオズモールをよく利用していて、そこで知って参加しました。知らない人同士で最初はすごく緊張しましたがご近所トークで盛り上がれて楽しかったです」

 

「お料理をすごく楽しみにしてきました。野菜たっぷりのメニューで、おいしいのにヘルシー! ランチもやっているとのことなので、ぜひ来てみたいと思いました」

 

「久万田編集長のお話がとても楽しかったです。すごくキュートな方で、お店の情報もとても参考になりました」

 

「どれもおいしかったですが、シイタケのグラタンが特に好きでした。シェフのお話を聞いて、あらためて地産地消やさまざまな取り組みについて知ったり考えたりすることができてよかったです」

 

YNK女性ワーカーコミュニティ「GOKINJO」の紹介

 

最後には、YNK女性ワーカーコミュニティ「GOKINJO」の紹介が、コミュニティマネージャーを務める吉本興業の芸人・二階堂さん(にかちゃん)と東京建物株式会社まちづくり推進部の竹腰明香さんからありました。

 

吉本興業の芸人・二階堂さん(にかちゃん)と東京建物株式会社まちづくり推進部の竹腰明香さん

 

「私たち東京建物はこの街で働く女性ワーカーの皆さんに何かできることがないかと考えました。働く街は1日の大半を過ごす場所です。そんなまちを自分のまちとして楽しみ、ワークライフを充実していただきたい。そんな想いからスタートしたのが、働く女性のための3rd Placeコミュニティ『GOKINJYO』です」(竹腰さん)

 

「このコミュニティは、LINEで緩やかにつながって、働くまちのご近所さん同士、楽しく会話をしようというものです。コミュニティのルールは2つだけ。『否定しない』『強制しない』。入会費は無料で、退会も自由です。主な活動としては、メンバーが集まっておいしいごはんを食べながら楽しくおしゃべりをする『夜寄合』『昼寄合』。あとはカルチャーメディア『YNKs』で食べたランチやおすすめの手土産などの記事を書く取り組みも人気です!興味があればぜひご参加ください」(二階堂さん)

 

通常、招待制のクローズドコミュニティ「GOKINJO」ですが、お二人のお話で興味を持った多くの参加者がその場で登録していました。

 

野田達也シェフ

 

終了後、今回の特別メニューを作ってくださった野田シェフにもお話を伺いました。

 

「女性がたくさん集まるこのようなイベントは初めてだったので、食事の量や味付けなどすごく悩みましたが、みなさんに楽しんでいただけたようで安心しました。普段のランチでは、3種類のバーガーセットをご用意しています。農家さん直送の野菜を使ったスープや大豆を使ったバンズなど、グルテンフリーやビーガンを意識している方にも安心して召し上がっていただけるメニューです。ディナーよりも気軽に楽しんでいただけると思いますので、ぜひ足を運んでいただけるとうれしいです」(野田さん)

 

おいしい料理を食べながらエリアトークに花が咲いたひととき。食を通した学びや新しい人との出会いなど、充実した時間を過ごしていただけたようです。

 

取材・文/石橋夏江(verb)

撮影/木村文吾